大分の日本酒・焼酎販売
借金苦からの打開策で始めたネット通販
有限会社津田百貨店(屋号は田染荘)
創業は1900年。現在は大分県内の居酒屋などにこだわった地酒を提供し、店舗販売も
行っている。
95年ごろ、田舎の雑貨屋の形態では今後の展開がみえないと判断して酒専門店として
スタートさせたが、売上が上がらず悶々としていたなかで、インターネットを使った通販が
あることを知り、本当においしい日本酒や焼酎を広めるべくネット通販を開始した。
ネットの運営の知識はそう詳しくないので当然売り上げが伸びるはずもなかった。
それで懸賞サイトを使いメールアドレスの収集を行った。2000年から応募した人たちに
メールマガジンの配信を開始した。
メールマガジンの配信を始めて間もない頃から焼酎ブームが到来し、売り上げが飛躍的に
伸びた。
ネット限定商品で購入率アップ
現在の売り上げは9000万円。売り上げ構成としては通販35%、店舗30%、
業販35%である。平均単価は通常時3000円、ギフト時3500円で、登録顧客数は
5000名。ターゲット層は30~60代。主な販売地域は関東、関西。
リピーター率(新規から再購入の率)10%。
新規獲得方法は、ショッピングページよりメールマガジンを希望する方に配信し、注文を頂くスタイルをとっている。
メールマガジンにはネットでしか購入できない限定商品などを掲載することで注文率を
高める工夫をしている。DMは発行していない。
ネット運営で力を入れているのは、数が多い酒類であってもこまめな更新を心がけて
いる点。
サイト運営は経営者が、メールマガジンの返信は妻が行っている。
通販ビジネスでは、お互いに会うことが無いので信用が大事。そのためには入金確認後、
発送やメールの返信をなるべく早くすることに注力している。ブログに大分県内の蔵元を回り、関係者しか知らないような情報を掲載している。今後も蔵元とのコミュニケーション作りに専念していく。
現在の課題はほぼ自分ひとりで担当しているので、出張の際、在庫確認のためにメール返信屋対応が遅れることがある。その時の対応をどうするかに頭を痛めている。
今後の事業展開として一人雇用してネット販売を増やしていきたい。そのためには新規顧客からリピーター育成までの仕組みを構築することが大切と考えている。
http://tashibu.ocnk.net/
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